文献

海洋と生物の12月号に景観モザイク性について執筆しました。

「景観ランドスケープ」とは、景観の要素である生態系または生息域が複数入り混じる様を言う。例えば、森林、田畑という異なる生態系が入り混じる複合景観について、伝統知を生かした生物多様性の恵みの持続的な利用の意味合いも込めて「里山景観」と呼ぶ。…

世界の保全課題に関する将来展望 A horizon scan of global conservation issues for 2014

サザーランドさんらによる、世界の保全課題に関する将来展望が発表されました。 このホライゾンスキャンは、毎年TREEに発表されているもので、発表をはじめて5年目になります。2010年のものは、やまうらさんのBlogをご参照ください。http://yamaura.blog.so-…

複数種の漁業における絶滅の脅威と乱獲の予測

要旨: 大規模な個体数の減少を受けるまで商業的漁業による種への脅威はほとんど特定されません。その時には、漁業の閉鎖などの高コストな対応策が必要とされます。我々は、複数種の漁業活動によってもたらされる将来の絶滅の脅威や枯渇を予測するメカニステ…

Woody cover and hominin environments in the past 6 million years

Thure E. Cerling, Jonathan G. Wynn, Samuel A. Andanje, Michael I. Bird, David Kimutai Korir, Naomi E. Levin, William Mace, Anthony N. Macharia, Jay Quade & Christopher H. Remien Nature 476, 51 56 2011 人類の進化にサバンナ環境と森林環境の…

魚の個体群の空間分布は何によって制御されているのか?

トロムソにあるノルウェーの海洋研究所のベンジャミン・プランク氏、IFREMER(フランス海洋開発研究所) 魚類資源研究室のクリストフ・ルート氏らが魚類個体群の空間分布の複数のモデルを比較し統合するフレームワークを提唱する論文を発表した。共著者のピ…

過去20年間の海草の種構成と機能の変容

Stanford 大学 Hopkins 臨海実験所のFiorenza Micheliらが行ったNorth CarolinaのHaloduleとZostera の1985 年からの海草の変化についての論文が二〇〇八年のECOLOGICAL MONOGRAPHS、掲載されていました。 変化のモニタリング、移植実験、無脊椎生物相の比較…

フェノロジー観測へのデジタルカメラの利用

環境研の井出氏と小熊氏の論文がEcological Informatics誌に掲載されていた。内容はvegetation green excess index (2G-RBi) を、8年間の湿地と森林が像撮されたデジカメ画像から切り出すことでフェノロジーを解析。二次の微分でgreen-upのデータが推定され…

PLOS One 海洋の生物多様性特集

19 の論文が 02 Aug 2010に公表されました。海洋生物特集のようです。 http://www.plosone.org/article/browse.action?field=date&month=8&year=2010&day=2 JAMSTECの藤倉さんらの論文もでています。 プレスリリース<JAMSTECについて<海洋研究開発機構記載…

バルト海の底生大型動物の多様性と分布:データ目録とその分布モデリングと予測への使用

ドイツ、ライプニッツ バルト海研究所(IOW)のゴギナ氏とツエットラー氏らがJournal of Sea Research(IF=1.80 Netherlands)にベントスのインベントリーデータを用いたバルト海での分布予測を発表している。こういうちっちゃい範囲のほうが、短期間で仕事…

環境ストレスの勾配間において、異なる機能群内の種の豊富さと多様性を比較:岩礁潮間帯のモデル

Saint Francis Xavier 大学(カナダ、ノバ・スコシア)*1の准教授リカルド A. スコロサティらは、「ベントスの機能群内の種数と多様性が沿岸の環境ストレスの勾配に従って変動するのか?」という疑問についてモデルによる予測を行いました。 モデルの特徴:…