SDGs14の詳細項目の日本語

愛知ターゲットももうすぐ終わりということや、SDGsの取り組みがどうなってるんだという国際的なとりまとめの中で、SDGsの目標と対応する活動を確認しようという問い合わせが各所にきています(パリ協定や仙台フレームワークも)。

SDGsの各目標の中身の紹介があまり見当たらなかったので、ここにメモしておきます。
(ストローの削減ばかりがニュースになって、それぞれの目標の中の詳細は意外と目にしませんよね?)


ここでは海に直接関連したSDGs14の項目を一覧しておきたいと思います。

  • SDG-Goal14 :

https://www.unenvironment.org/explore-topics/sustainable-development-goals/why-do-sustainable-development-goals-matter/goal-14

こちらもわかりやすいですThink the Earth | SDGs for School | 14.海の豊かさを守ろう


「はじめに」

海洋は私たちの惑星の表面の70%以上をカバーし、地球上での生活を支える重要な役割を果たしています。それらは、地球規模で地域の物質循環に寄与し、気候を規定する最も多様で重要な生態系です。海は食料、材料、物質、エネルギーなどの自然資源を提供します。
海洋保護区は、漁獲量と収入を増やし、新たな雇用を創出し、健康を改善し、女性に力を与えることによって貧困削減に貢献します。
世界の海洋でのゴミの増加は、大きな経済的影響をもたらしています。

データと統計/事実と数値:

  • 海洋は地球の表面の3/4を覆い、地球の水の97%を含み、地球上の生活空間の99%の体積を占めます。
  • 30億人以上の人々が、生計のために海洋および沿岸の生物多様性に依存しています。
  • 海洋および沿岸資源および産業の市場価値は、世界で年間3兆ドル、または世界のGDPの約5%と推定されています。
  • 海洋は地球温暖化の影響を緩和し、人間が生産する二酸化炭素の約30%を吸収します。
  • 海洋はタンパク質の主要供給源として海洋に依存する30億人以上の人々を抱え、世界最大のタンパク質源となっています。
  • 海洋の漁業は直接的または間接的に2億人を雇用しています。

環境に関連するターゲット:

指標14.1
2025年までに、海洋ごみや富栄養化を含む、特に陸上活動による汚染など、あらゆる種類の海洋汚染を防止し、大幅に削減する。

指標14.2
2020年までに、海洋及び沿岸の生態系に関する重大な悪影響を回避するため、強靱性(レジリエンス)の強化などによる持続的な管理と保護を行い、健全で生産的な海洋を実現するため、海洋及び沿岸の生態系の回復のための取組を行う。

指標14.3
あらゆるレベルでの科学的協力の促進などを通じて、海洋酸性化の影響を最小限化し、対処する。

指標14.4
水産資源を、実現可能な最短期間で少なくとも各資源の生物学的特性によって定められる最大持続生産量のレベルまで回復させるため、2020年までに、漁獲を効果的に規制し、過剰漁業や違法・無報告・無規制(IUU)漁業及び破壊的な漁業慣行を終了し、科学的な管理計画を実施する。

指標14.5
2020年までに、国内法及び国際法に則り、最大限入手可能な科学情報に基づいて、少なくとも沿岸域及び海域の10パーセントを保全する。

指標14.6
開発途上国及び後発開発途上国に対する適切かつ効果的な、特別かつ異なる待遇が、世界貿易機関WTO)漁業補助金交渉の不可分の要素であるべきことを認識した上で、2020年までに、過剰漁獲能力や過剰漁獲につながる漁業補助金を禁止し、違法・無報告・無規制(IUU)漁業につながる補助金を撤廃し、同様の新たな補助金の導入を抑制する。

指標14.7
2030年までに、漁業、水産養殖及び観光の持続可能な管理などを通じ、小島嶼開発途上国及び後発開発途上国海洋資源の持続的な利用による経済的便益を増大させる。

実施手段
指標14.a
海洋の健全性の改善と、開発途上国、特に小島嶼開発途上国および後発開発途上国の開発における海洋生物多様性の寄与向上のために、海洋技術の移転に関するユネスコ政府間海洋学委員会の基準・ガイドラインを勘案しつつ、科学的知識の増進、研究能力の向上、及び海洋技術の移転を行う。

指標14.b
小規模・沿岸零細漁業者に対し、海洋資源及び市場へのアクセスを提供する。

指標14.c「我々の求める未来」のパラ158において想起されるとおり、海洋及び海洋資源保全及び持続可能な利用のための法的枠組みを規定する海洋法に関する国際連合条約(UNCLOS)に反映されている国際法を実施することにより、海洋及び海洋資源保全及び持続可能な利用を強化する。