Woody cover and hominin environments in the past 6 million years

Thure E. Cerling, Jonathan G. Wynn, Samuel A. Andanje, Michael I. Bird, David Kimutai Korir, Naomi E. Levin, William Mace, Anthony N. Macharia, Jay Quade & Christopher H. Remien

Nature 476, 51 56 2011
 人類の進化にサバンナ環境と森林環境のどちらが強いかは長い間の議論の対象でした。従来、当初のサバンナ仮説の後に森林との共進化が唱えられ、近年ではサバンナ仮説を否定するものがある。しかし、本研究では地層の安定同位体を調べC3とC4植物の割合を比較した結果から、サバンナ仮説と矛盾しない森林率の変化を示しました。この結果は、土壌の温度などの推定とも矛盾せず、もしもArdipitecusがヒト科の共通祖先(LCA)であると認められれば、当時の環境はアウストラルピテクスの生息環境よりもさらに開けた環境であるため、仮説をより効果的に支持する結果となります。(森林率の変化とヒト科の進化はFig.6を参照)
 
●感想:
考古学はサンプル数も少ないので記載的なものでもいける。

●参考:
地質年代表−新生代 http://www2.tba.t-com.ne.jp/nakada/takashi/strat-chart/cenozoic.html
Wikipedia ヒト科 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%92%E3%83%88%E7%A7%91
Encephalization http://en.wikipedia.org/wiki/Encephalization