ArcGISで良くひっかかるトリックやバグ

ESRIはそんなに新機能は頑張らなくていいから、昔のソースの更新(マルチバイトとか64bit化とか)とエクセル・アクセス(と、できればR)程度との連携を頑張って、道具としての使い勝手をもっと向上させてほしいと思う。


ご注意:バージョンやSPによって挙動が異なります。よくわからないエラーがあった時にこういう原因があるんだな程度にざっと眺めていただけると。

  • mxdの互換性が違って読めない。新しいArcGISを買うしかない。
    • バージョンで表示するにはコピーを保存でファイルタイプを選ばないといけない、上書きは新バージョンでしか不可
  • メニューを右クリック、カスタマイズを押すと出てくるユーザー設定ウインドウからキーボードを選択、カレゴリでファイルを選び、コマンドでコピーを保存を選択。新しいショートカットキーを打つ(たとえばshift+ctl+s)とショートカットキーを割り当てられる。同じユーザー設定ウインドウからボタンを登録することもできる。
  • 使わない方が幸せなもの。
    • グラフ作成 9.3ja
    • Ai Export、EMF Export 特に日本語・・・DXFのほうがまだ使える(と、公式にも書いてある)
  • 重い処理
    • Erase、空間結合?、結合したテーブルの出力、他にも色々・・・
  • Pythonウインドウ
    • ArcGIS10のsp4までエラーがありPythonのPathをつけないとスニペットを実行できない
    • /との組み合わせで一部英字が認識されない。(例 D:/temp_gisはダメだがD:/gisはOK)
    • D:\\としておくのが吉。H:/hogeでもいける
    • 日本語は論外
  • ArcToolBoxのコマンドがうまく動作しない
    • 同じコマンド名があるとコンフリクトする。
    • 絶対パスでパス全部入れておかないといけない。ことがある。
    • パスの制限など特にエクステンションがマルチバイトに対応していない場合に注意(Spatial Analystとか)
    • ArcGIS10では日本語版だとパイソンのパスも入れないとパイソン動かない。
  • SpatialAnalyst(全体的に古いソースそのままつかってる模様)
    • (特にラスタは)マルチバイト文字はパスも含めて使えないもよう。その際に出るエラーは適当。
    • Tabulate Areaでは階層が深いとうまくいかない、
    • GRIDの文字数は8文字まで?
    • ゾーン統計でERROR 999999, "Too many unique values"のエラー→[カスタマイズ][オプション]の個別値の最大数を変更(解決しなかった)。
    • ゾーン統計ではデフォルトの環境設定でラスタの最大サイズが適用される→ラスタがゾーンより荒い場合は環境設定から「指定値」にして自分で値を定義
    • その他、マスク抽出など投影法が定義されていないと処理できないもの多数。
  • GRIDで保存するときの注意
    • 長いファイル名不可、先頭は英文字、マルチバイト不可、英語も特定の文字があやしい
  • ADCIItoRASTER
    • ファイル名制限あり
    • 文字か改行のコードもあやしい、エクセル+terapadで一からつくったものはダメで、ArcからRaster to Asciiしたものを Excelのテキスト読み込みで読んで、CSV出力してterapadで,をスペースに変換したものであれば通る。
  • データマネジメント
    • Copyは対象ファイルをドラックアンドドロップできないバグがある、ちゃんとフォルダから指定すればOK(10.1)
    • ジオメトリの修正も階層が深いとうまくいかない。
  • テーブル結合(結合元のファイル形式などで挙動がかわるよ!)
    • csvテーブルの結合や、Toolboxのコマンドによる結合に結合先のファイル名がフィールド名に入るバグがあるので注意(10.1)。
    • 対処法として、エクセルと結合して、GUIでエキスポートするとテーブルの列名が正常に表示される。
    • 大きなファイルだと結合後に値が表示されていないことがある、exportすればちゃんと格納されている。
    • ちなみにテーブル名は10文字まで(Shapeの仕様)
  • データフレーム
    • データフレームの座標系を設定していないと、フライオーバーされない。
  • xyデータの追加
    • エクセルでもとおるが、列名に空白やマルチバイト、_以外の記号があるとまずい
    • 最初のほうの行だけよんで型を決めている、NAばかりのものに注意
    • 空白は古いバージョンだと読めないことも。
  • 面積計算・ジオメトリ演算
    • 面積計算には正積図法などを利用。データフレームを正積にしてフライオーバーしても良い(はず)
    • 9.1以前はVBAを使って計算するpArea.Areaとかヘルプで検索すると出てくる。
    • ジオメトリ演算(9.3)で単位をhaにするとものすごく小さな値
  • バッファ
  • 投影方法と距離のタイプ(mか度か)が合わないと出力ジオメトリ ドメインの範囲エラー→あらかじめ投影変換
  • 9.2のマルチリングバッファ機能がバグでうまくいかないESRIサポート参照。
  • 9.3のselectがToolboxから動かない
    • ブラケットをなくしたらうまくいった報告もあるが、Q-GIS使ったほうが楽。
  • 重複部分を削除(Erase)・・・Infoもってなければ、ユーザーScriptからToolがある。あとは、インターセクトして、それでポリゴンを切断してそこだけ選択しから外して削除など。
  • ゾーン統計
    • ver9.1ではFIDが0を無視するバグ。9.2ではなんかうまく解析範囲が認識できない。
    • ArcToolBoxでうまくいかない場合に、メニューからやると解決することがある。
  • ArcCatalog
    • TIFFは.tifにしとかないと、表示どころかカタログに表示されない(9.3)
    • F5か更新を押さないと更新しないことがある。
    • ファイルが移動や書き換え不可とかロックは日常茶飯事、あわてず再起動
    • メニューのカスタマイズ-オプション-コンテンツでサイズと更新日時を入れると吉。ここで表示したいファイルタイプも指定できる
  • 複数のラスタからの値の抽出
    • 絶対パスでバッチからでないと動かないことが多い。
  • 環境設定
    • 全体の設定
    • マップの設定
    • Toolboxの設定
      • などなどいくつもある。10の日本語ヘルプ参照。
  • ArcGlobe
    • リンクがきれていると古いバージョンでレイアウトを保存できないので、リンクが無いレイヤを削除する必要がある(10.2)
    • シンボル変更するとハングる(10.2)
  • Q-GISから出力されたgeotiff
    • Nodata値がおかしくなっていてNodata非表示にできない→ラスタ分類とCONで回避(10.2)⇒10.3を使うと解決している。
  • Grdファイルが読めない(10.2)。⇒10.3を使うかQ-GISを使うしかない。
  • どうしようもないので他のソフト使う
    • import.asc export.ascをRでinstall.packages("raster", repos="http://R-Forge.R-project.org")してから使う。
    • テーブルを書き出して、エクセルでいじって結合する。
    • MSDOS、copy *.csv output.csv なんてすると全部結合